人材育成コンサルタント&社労士の浜田純子です。
一昨日成立したパワハラ防止措置の義務化・・・
実は、すでにセクハラ、マタハラについては、その防止対策が義務付けられていますので
ハラスメントに対する規定をきちんと就業規則に記載している企業様については
これから厚生労働省から出されるであろう具体的な指針等をもとに
同様の形でパワハラについても検討し、記載、周知すればよく
法令遵守としては、やろうと思えば難しことではありません。
しかし、ここで大切なのは、実際にパワハラ行為をなくし
従業員が安心して働ける職場環境を作っていくことです。
パワハラ防止の難しいところは、下記のような点です。
① 本人がパワハラ行為を行っている認識がないことが多い。
② 昔は当たり前だったなど、パワハラに対する肯定的な考えを持つ従業員もいる。
③ 指導とパワハラの区別がわかりにくい。
④ 指導を受ける方も必要な指導までパワハラだと勘違いしてしまうことも多い。
これらは、パワハラ防止のための教育において、要となる部分です。
そして、これらの課題を解決するためには、
単にパワハラとはどういうもので、どういうことを行ってはいけないのかという
基礎的な部分のみの教育研修では足りません。
全従業員の意識改革が必要なのです。
つまり、自分自身の言動やパワハラに対する価値観を客観的に振り返り、
それが周りに与える影響に気づくことが重要です。
単にパワハラと言われる行為がなくなればよいのではなく
全ての役員や従業員一人ひとりが、
納得できる人間関係のあり方、より良いコミュニケーションの方法などを、
学び、習得することが大切なのです。
パワハラ問題は、単に労務改善にとどまらず、根本的な人としてのあり方と非常に密接な関係にあります。
これを機会に、より良い職場を目指し、一歩一歩改善していければ、
従業員も安心して仕事に取り組むことができ、
今最も多いとされる人間関係によるストレスも軽減され、ひいては業績にもつながってくるでしょう。
労務面と教育面の両面から、パワハラ対策を進めることをお勧めいたします。
具体的な方法や内容について、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください!
貴社の状況に合わせて、課題を抽出し、
労務整備から意識改革まで、一括してご支援いたします。
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