人材育成コンサルタント&社労士の浜田純子です。
「自己肯定感」とは、ありのままの自分を受け入れ、認めることのできる感覚です。
つまり、自分を尊重でき、「自分はかけがえのない存在なのだ」と感じることができます。
いつどのような状態であってもです。
周りと比べることなく、今ここにある自分は価値ある大切な存在なのだと思えるのです。
自己肯定感が高いと、
何か困ったことがあったり、自分が注意をされたりしても
自分の自分に対する気持ちにぶれが生じません。
嬉しくないことを言われたことと、自分の価値がイコールではないことを
きちんとわかっているからです。
アドバイスはきちんと受け入れ、直すべきところは直すけれども
そういわれたことで、自分の自分に対する価値が変わることはないのです。
逆に、自己肯定感が低いと、注意をされたことで、自分を責め
一気に自信をなくしてしまうことも多いでしょう。
自己肯定感の高低は、小さい頃からの周りの人との関わりで形成されますが、
自分で意識することで、今からだって高めていくことは可能です。
組織において、部下を育てていこうとするとき
部下に自己肯定感がなければ、なかなかうまくいきません。
まず、こちらの思いがありのままに伝わりにくくなります。
新しいことへのチャレンジに消極的になってしまうこともあるでしょう。
自己肯定感の高い人にとっては、そういう感覚は想像すらできないかもしれませんが
相手の良いところを認め伝える、注意した時には継続してフィードバックを行うことなどを心がけ、
部下に自信をつけさせ、自己肯定感へつなげてほしいものです。
一度や二度で変容することは難しいかもしれませんが、
人にはそれぞれタイプがあることを念頭に置いて、育ててほしいと思います。
初任者に対するリーダーシップ研修では、
部下を育てる立場になった人が持っていたい意識と方法を
ワークやゲームなどを行いながら体得していただいています。
社員が生き生きと働ける職場は、元気です。
元気な職場は労務問題も少なく、生産性も上がります。
そして何より嬉しいのは、部下が育っていると感じたときです。
そんな職場づくりのご支援をしながら、また私もやりがいを感じるこの頃です!