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職場風土改革でメンタルヘルスを防ぐ!


人材育成コンサルタント&社労士の浜田純子です。

 

平成26年度の精神障害による労災認定が過去最多だと発表されました!
支給件数は、昨年に比べて61件増の497人だということです。

要因となった具体的な出来事の内訳は、次の通りです。

① 悲惨な事故や災害の体験、目撃をした     72件
② (ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた  69件
③ 1か月に80時間以上の時間外労働を行った   55件

 

ハラスメント&メンタルヘルス

 

様々な企業からセクハラやパワハラのセミナーのご依頼をいただきますが
私の場合、その時に重点を置くのが、「未然防止のために何をするべきか」です。

 

最近特に、企業からのハラスメント対策に対する需要の大きさを感じています。

● メンタルヘルスへの対応をどうするか・・・
● パワハラの声がチラホラ聞こえるようになったが、
その防止対策として何をすればよいか・・・

 

もちろん、課題を抱えている場合には、その解決のための対策を講じ、
また、今後繰り返さないよう防止対策を練ることが大切です。

しかし、最も重要なのは、これらが根を張らない職場を作ることです。
出てきそうな芽を摘んでも、土壌が同じだとまた芽を出してきます。

 

つまり、職場風土を根こそぎ変えていくことが大切なのです。

職場風土の改革は、ハラスメントやンタルヘルスを未然防止するだけではありません。
働きがいのある職場、能力を発揮できる職場、好きだと思える職場へと
変わっていくはずです。

 

コミュニケーションのあり方

 

職場風土改革にもいろいろな側面からのアプローチがあると思いますが
一番のポイントは、人間関係でしょう。

 

組織は、年齢、立場、価値観等全く異なる十人十色の人たちの集団です。
その中で、それぞれのポジションで、役割を担いながら、
一つの理念に基づいて事業を展開していく・・・

皆が心を同じ方向に向けていられれば、こんな素晴らしいことはありません。

そのためには、信頼関係が欠かせません。
信頼関係を構築するためには、コミュニケーションのあり方が非常に大切です。

 

まずは管理職から、コミュニケーションのあり方、部下との関わり方について
より良い方法へと転換していくことが大切でしょう。
経営陣の、企業として変えていくという強い信念ありきです。

 

効率の良い仕事を

 

終業時間など気にせず、人一倍勤勉に働くことが良しとされてきた日本人の意識。
残業問題がクローズアップされ、厳しい法規制も整ってきていますが
それでもなおかつ残業をさせたい事業主がたくさんいらっしゃいます。

 

残業をさせれば、こんなにもデメリットがあるのにと不思議で仕方がありません。

・長時間労働になると、疲労により仕事の効率が落ちる。
・それにもかかわらず、割増賃金という通常より割高の賃金を払わなければならない。
・残業代を払わなければ、簡単に申告できる世の中になってきた。
・メンタルヘルスの大きな要因となり、単に賃金の問題ではなくなってきた。

 

今や雇用形態もバラエティーに富んできています。
どのような働き方でも考案できる世の中です。
適材適所にうまく人を配置し、皆がフルに能力を発揮できるような労務管理もまた
職場風土改革の重要なポイントでしょう。

 

ESあってこそ、社員は会社のために力を尽くすことができるからです。

 

ご参照ください!
【平成26年度の過労死等の労災補償状況】 (厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000089447.html

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