人材育成コンサルタント&社労士の浜田純子です。
私たちは、とかくきれいな言葉づかいでなければ
相手に心地よく伝わらない気がしますが、実はそうではありません。
***「悪いけどその本貸してくれないかなぁ? お願い!」***
子供から大人まで、日常生活において
どこででも使われる会話の一節でしょう。
しかしこの言葉、実は、「接遇マナー研修」で必ず押さえる
「優しく伝わる言葉の使い方」そのものなのです。
単刀直入に言うと「貸して!」なのですが、
こんな命令口調では、相手もなかなか貸してくれそうにありません。
こんな時、私たちの口から自然に出てくるのが、
「悪いけど貸してくれないかなぁ?」 なのです。
貸してもらえそうにないと感じるからこそ
悪いという気持ちを添えたうえで、貸してほしいという
「お願い」をしているわけです。
つまり、たとえその言葉が敬語でないとしても、そこに心があれば
相手にはこちらの気持ちがしっかりと優しく伝わるのです。
ちなみに、この言葉を敬語を使って言うと
「申し訳ありませんが、その本を貸していただけませんか?」
となります。
もちろん、敬語を使うことは社会人としてのマナーです。
しかし、敬語という形だけにとらわれず、
このような気持ちをお客さまに対しても持つことができたら最高ですね!
プロとして・・・
きれいな言葉遣いだけでは足りない~
その言葉を使う人の気持ちこそ大切です。