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マタハラの火種を作らないために~歩み寄りを大切に!


人材育成コンサルタント&社労士の浜田純子です。

 

マタハラの火種は、なぜ起こるか・・・?
育児休業者と会社や周りの人たちとの間に歩み寄りがないためです。

 

出産から育児にかけて長期にわたり休むということは、
双方にとって様々な物語があります。

会社は、法令に則って、
育児休業終了時に元の職務に就かせるために代替要員等を配置し、
何とかその期間、スムーズに業務が流れるようにと努力します。

 

しかしながら、即戦力として
一定期間のみ育児休業者と同等の仕事ができる人を確保するのは、容易なことではなく、
結局、派遣に頼ったり、一時的な期間雇用者に頼ったりすることになることも多いでしょう。
そして、慣れてきた頃には、これらの代替要員の雇用は終了となるのです。

 

また、周りの人たちは、過去の働き方や自分自身と比較することで
不公平感を感じることも多くなります。
業務に関する不自由さやしわ寄せもないとは言えません。

 

一方、メリットだってあります。
「子育てはいつかは必ず終了します!」
つまり、長期的視点を持つことで、会社は優秀な人材を確保することができるのです。

 

育児休業者はどうでしょう?
育児休業者は、保育園等も利用して子供を育てますが、子供も十人十色です。
たとえば、病弱な子、社交的な子、引っ込み思案な子、
親がいなければ異常なほどに寂しがる子・・・
親としては、個々の性格を把握したうえで、毎日地道にかかわり育てていくことになります。
保育園に預けて楽しく過ごしてくれる子供もいれば、親から離れてくれない子だっています。

 

子育てだけでもクタクタになるのですが、
仕事も続けたいとなるとたとえ保育園に頼っても、やはり苦労は多いでしょう。。

ただ、少々の犠牲はあるかもしれませんが、
頑張れば、子供も仕事も何とか両立させていくこともできるわけです。

 

数十年前、私が組織で働いていた頃は、
女性が子供を産んでも働き続けられるような時代ではありませんでした。
それを思うと、今の女性は、間違いなく恵まれています。

少子化問題が深刻になり、
政府も男女共同参画、ワークライフバランス、マタハラ問題への対応と
積極的に様々な施策を企業に義務付けてきています。

 

育児も仕事も両立させたい女性には、非常にありがたい時代になっています。
しかし、法令やルールはあくまでも形の問題であり、
実際には、現場での周りの人の理解や協力があってこそ、上手く運用できるわけです。

育児休業者も甘んじることなく、また感謝の気持ちを持って、職場生活を送ることで
周りの人たちの理解を得ることができるでしょう。

 

今や、インターネットであらゆる情報が手に入る時代です。
法令を盾に、主張することも簡単です。

 

しかし、人には感情があります。
当事者も周りの人たちも、お互いに相手の立場や気持ちを理解し
「当たり前」だと100%主張するのではなく、歩み寄る心がほしいものですね。

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