人材育成コンサルタント&社労士の浜田純子です。
皆さんの職場では、朝あるいは退社時の挨拶は元気に行われていますか?
実は、これはまさしくその企業それぞれの風土により、様々です。
「たかが挨拶~されど挨拶」
しかし、挨拶は「モゴモゴ」でなんとなく終わっている多くの職場が多いのも事実です。
「おはよう(ございます)」
「お疲れ様でした」
この2つだけでも徹底されていると、職場の雰囲気や活気が違うものですが、
なかなかそうもいかないようです。
これを習慣化していくためのキーポイントは、2つ!
上から明るく声掛けを!
まず、上司から声掛けすることです。
「今どきはこっちから挨拶しなきゃならないんだね」と嘆く方々も多くいらっしゃいますが
風土を変えていくには、まず上司から働きかけていくことが重要です。
部下だって新人研修で学んだ挨拶は、やらなければいけないと思っていたのです。
しかし、現場に出ると、周りがそういう雰囲気でもないため、
「郷に入れば郷に従え!」で、だんだん言いづらいくなります。
加えて、先輩達が言わないのなら言わなくていいのだろうと思ってしまいます。
そして問題なく日々が過ぎていき、そういう習慣が職場の風土として根づいていきます。
実際に、新人に対して行う数週間を通じての合宿研修などでは
人事研修担当者を先頭に、挨拶をはじめとして徹底された訓練が行わるものです。
しかし、それを終えて現場に出ると、周りの先輩、上司に「右へ倣え!」で、
研修で学んだことが全く無意味になってしまうことは、少なくありません。
上に行けばいくほど「挨拶はされるもの」という感覚が強くなりますが
そういう感覚で待っていても一度出来上がった風土が改善されることは難しいでしょう。
挨拶をこれから習慣化していくためには、まず上司からです!
すなわち手本を見せることが大切なのです。
上司からの挨拶の声掛けは、部下との信頼関係を築くために欠かすことのできないもの。
これだけで、部下にとっては嬉しく心がホッと温かくなるでしょう。
挨拶を徹底することを、全員で共有する!
加えて、大切なのが、
「明るくさわやかな挨拶」をスローガンに、社員に浸透させていくことです。
会社としてどうしたいのか、どうなりたいのか…
その一つ一つを社員が共有することは、何にも増して重要です。
「ビジョンを共有する」ことが強い組織を作るためには不可欠ですが、
単なる挨拶についても同様なのです。
ところで、この挨拶、習慣化してくると、
何を考えることなく、また相手を知っていようといまいと
「おはようございます!」という明るいことばが飛び交うようになります。
そして、たったこれだけのことですが、社員一人一人に小さな幸せをもたらします。
たかが挨拶ですが、どことなく爽やかで嬉しい気持ちになるのです。
また、社員同士が気持ちよく挨拶できるようになると
当然お客さまはもちろん業者さんにだって明るく自然な挨拶疎する習慣ができ、
対外的にも「明るく感じの良い職場」という印象を与えます。
「たかが挨拶、されど挨拶」
こんな小さなことからコミュニケーションの基礎を築くことで、
予想外に大きな産物が期待できそうです!