人材育成コンサルタント&社労士の浜田純子です。
新入社員研修のねらいは、
これから社会人として現場で仕事を覚えて行く上で必要なことがらを
しっかりと身につけてもらうことです。
そして、新入社員研修といえば、
タイトルは様々であっても内容は多くの場合下記のようなものでしょう。
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・ 社会人としての意識付け、モラルの徹底
・ 基本的なビジネスマナーの習得
あいさつ・言葉づかい・電話応対・名刺交換・
受付応対・訪問心得・ビジネス文書・ホウレンソウ etc
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これらを「理解」してもらうことはさほど難しいことではありません。
時間をかければ、形としてのマナーを習得してもらうことも十分可能です。
しかし、実は一番大切なことはもっと別にあるのです。
それは、新人の「やる気」を頂点まで持っていくことです。
やる気がなければ、何を学んでも前には進みません。
やる気がないということは、敢えて進もうと思わないということですから
いくら社会人としての基礎を教えても
本人が、実践しようと試みない限り、学んだことは生かされないのです。
このやる気は、「積極性」「自主性」という形となって機能します。
つまり、新人にまず教えたいこと・・・
それは、自分の意志で積極的に動いていかなければ今以上の進歩は何もない
という現実なのです。
研修によって
「社会人としてこれから歩いていくためには、
やる気を持って積極的に日々の仕事に取り組むことが重要」
であることを自覚させ、やってみようと思う状態にもっていくことが大切なのです。
研修は、ほんの入り口です。
しかし、そこで、やる気と積極性の重要性をしっかりと理解することで、
紆余曲折しながらも、頑張っていけるでしょう。
なお、人は十人十色です。
もともと人とかかわったり、自分がリーダーとなって、先陣を切るのが得意な人もいれば、
内気で、言われたことはするが、自分から旗を振ることは苦手な人など
人には、様々なタイプがあります。
本来の性格を根底から変えるというのは簡単にできることではありません。
しかし、積極性や自主性は、個人差はあるものの訓練により習得することが可能です。
人と比べて積極性が勝っているかどうかではなく、
自分自身が以前に比べてもっと積極的に、もっと自主的になることこそ大切なのです。
人が動く原動力は 『やる気』ですね。