人材育成コンサルタント＆社労士の浜田純子です。
雇用契約書をきちんと交わすということは、
企業の労務リスクを回避するためにも、大変重要なポイントです。
なぜ、雇用契約書がそれほど大切なのでしょうか？
万が一、従業員との間にトラブルが起こり、争いとなってしまったとき、
就業規則、そして雇用契約書にどのように書かれているかが、キーポイントになるからです。
たとえば、雇用契約書において、勤務場所を限定している従業員が、会社の転勤命令を拒否したため、
会社側が業務命令違反として解雇しようと思ったとき・・・
この解雇に合理的な理由があると認められる確率はかなり低いでしょう。
実は、雇用契約時には、労働条件を書面で明示しなければならないと、法令でも定められています。
法令を遵守することはもちろん大切なのですが、
契約書に労働条件を明示しておくことは、現実の労務管理上不可欠です。
従業員との信頼関係を築き、真の戦力となってもらうためにも、
雇用の入り口である雇用契約書は、しっかりと交わしたいものです。