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サービスの質が変化しやすいとき 


人材育成コンサルタント&社労士の浜田純子です。

 

たとえば・・・
あるところに、これまで他になかったようなサービスを展開する旅館ができたとしましょう。
接客面での感じの良さはもちろん、ハード面である建物や家具、設備、清掃に至るまで、
ホスピタリティーに溢れている旅館です。

 

当然それに見合うだけの価格が設定されていますが、
そこに泊まったときの「想像を超える満足感」に、そこを訪れる誰もが躊躇なくその対価を支払います。

 

そして、口コミでどんどん人気が出てきて、ついには、これまでの従業員では回らなくなったとき・・・
多くの旅館は、人を増やし、更なるステップへと進んでいきます。

 

実は、この場面こそ、「要注意の大きな岐路」なのです。

人を増やしたことにより、サービスの質の低下に繋がってしまい、
客離れの要因になってしまうリスクが大きいのです。

しかも経営者はそういうリスクがあることは知りながらも、現実に気づきにくく、
気づいたときには、すっかり元の素晴らしさは変容してしまっている~

 

なぜ気づきにくいのか・・・それは、

■ 見えないところでのくすぶり期間が長く、客離れの現実を認識できるまでに時間を要するため。
そういったクレームが入り始めたときには、遅いこともあります!

■ 本当の意味で、自分の旅館を客観的な顧客目線で見ることができていないため。

 

旅館を例に挙げましたが、これは、どんな業種にも当てはまります。
中でも、一人あるいは数人かで立ち上げたような企業で、
かつ、人にサービスを提供する業種においては、特に気をつけたいものです。

 

では、なぜ人を雇い規模が大きくなると、サービスの質の低下に繋がるのか、
それを防ぐためにどんなことが大切なのか、
次回のコラム、「人を増やすときに忘れてはならないこと…ビジョンの共有」で
書いていきたいと思います。

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